世界有数のエネルギー貯蔵製品・ソリューションプロバイダーであるトリナ・ストレージは、2025年4月に自社の住宅用蓄電システムに関する中国のテストラボにおいて、一般財団法人電気安全環境研究所(JET)より「立会試験室(Witness Testing Laboratory)」として認定されました。本認定により、JET認証におけるJIS C 8715-2 Clause 8.2および関連規格に基づく試験を、JET職員の立会のもと自社内で実施できる体制が整い、日本市場への製品導入のスピードと柔軟性が飛躍的に向上します。
JIS C 8715-2は、住宅用リチウムイオン蓄電システムの安全性を規定する日本産業規格であり、Clause 8.2では過充電や温度変化など異常状態下での電池システムの安全性に関する厳格な試験項目が定められています。日本市場における製品展開において非常に重要な規格であり、今回の立会試験室認定は、トリナ・ストレージの品質管理体制と安全性への対応力を強く裏付けるものです。

JETとの認定授与式の様子
左: トリナ・エナジー・ストレージ・ジャパン株式会社 取締役部長 劉 佳 氏
右: 一般財団法人 電気安全環境研究所(JET) ビジネス推進部 部長 児玉 正近 氏
これまで当社は、JET認証取得の際に外部試験機関を利用していましたが、製品ラインアップの拡充や市場投入までのスピード向上を目的として、JET基準に準拠した自社ラボの構築を進めてきました。今回の認定取得により、JET職員の立会のもと、自社内で迅速かつ柔軟な試験実施が可能となり、認証までのリードタイムの短縮につながり、開発から認証、そして市場導入までの全プロセスをより効率化し、日本市場への展開力を一層高めることが可能となります。
すでに本ラボでは、JET職員立会のもと、JIS C 8715-2およびJIS C 4441に基づくプロパゲーション試験など、複数の住宅用蓄電システム向け試験を確認済みです。対応可能な評価項目には、過充電試験、短絡試験、温度サイクル試験、落下試験、プロパゲーション試験などがあり、製品特性に応じた多様な評価試験に対応する体制が整っています。
トリナ・ストレージは今後も、日本市場における製品品質の向上と安全性の確保を最優先とし、JET認証の迅速化と評価能力の高度化を通じて、より信頼性の高い蓄電製品の普及に貢献してまいります。